SONY IER-Z1Rの購入感想

初日に予約して届いた後、ある程度の期間聴いてみたので感想を。

私はイヤホンが本当に初心者の為、DAPもお試しにと最近購入したNW-WM1Aです。

NW-WM1A購入前にはスマホで音楽が聴けるということでMOMENTUM True Wirelessを購入しています。
本当はそれで充分でしたが、当たり前ですがスマホで聴くと電池がかなり早くなくなります。

病院通いが長くなり、待ち時間や移動時間に聴けるスマホ以外の機器が欲しいと思い、そこそこの性能で日本製、Bluetooth接続できる機器、ノリの良い曲を聴くという条件で探して選択してみました。

イヤホンに精通する方々からみると、その程度の環境でと思われるでしょうが、その点はご容赦下さい(^^;


ちなみにヘッドホンであれば、スピーカー環境のオーディオとは別に専用の環境で色々と費用と時間を掛けて弄ってきましたし、それなりに経験値はあるつもりです。

個人的にソニーに対する思い入れ等は特になく、最近まで購入したことはありません。そういう人間が感じたままに記載したものと思って読んで頂けると幸いです。


変化が感じられなくなった1か月ほどの経過後に記載した「●感想」を最初に持ってきていますが、それが個人的な結論になります。

続く「●その後」にはイヤーピース交換とケーブル交換も記載してあります。特にケーブル交換では音がかなり変わります。

また、お暇であれば「●時間経過」も読んでみてください。イヤホン初心者が悩みながら聴いているのが良く判ります・・(^^;

「●感想」以外は主観的に感じたこと・思ったことを備忘録として記載しています。レビュー用には訂正していませんので言葉使いは自分用になっていますし、あくまで個人的な感想であることをご了承願います。



●感想

ケーブルは純正のものを使用しています。イヤーチップはAZLAのSednaEarfitと最近出たSpinFitのCP360で、外出時は主にCP360で聴いています。なおDAPでのイコライジングは行っています。

基本的には音に関する事項だけ記載しています。装着感は人それぞれですので良し悪しは記載していません。

なお、個人的には他のメーカーの製品に比べてかなり重いという感じはするので、耳穴にしっかりと装着できるかどうか、イヤーピースも含めて試したほうが良いかと思います。


・良いと感じる点

全帯域において滑らかで綺麗な音。聴き易さという点では非常に良いし、こういう音は小売店で聴いた、どのイヤホンでも出ていなかった音ではないかと思う。

情報量も多く、嫌な音を出さずに幅広い帯域で繋がりが良く、且つバランス良く鳴る。性能的には優秀と感じる。

基本的にはどの曲でも平均点以上を出す優等生で、不快に思うような点を丁寧に取り除いた感じ。良くここまで行ったと思うくらい不快な音が出ない。

悪い録音でもそれなりに、良い録音ではその良さを出す。

ケーブルもタッチノイズはほとんど感じられず、非常に柔らかく使いやすい。使用感という点で問題は全くない。


・個人的に好ましくない点

中低域において音の実体感があまり感じられず、音がそれほど立つようには聴こえないことからノリ良く聴くような曲には合わないのかもしれない。


・判断できない項目

音場感に関してはヘッドホンやスピーカーのように違いがあまり判らない為に割愛。HD800とかなら広く感じるというのは判るしライブ録音やクラシック曲などは判りやすいが、イヤホンは私では判断できない。

他の同価格帯以上の製品との試聴比較ではあまり違いがなかったので、その程度は最低限あると思う。

なんとなくであるが、ボーカルやその他の音源は遠くもなく近くもなくという感じ。


・まとめ

まんべんなく色々な曲を聴き疲れなく聴きたい人には非常に良い機器だと思う。

「良いと感じる点」にも記載した「不快に思うような点を丁寧に取り除いた」ことによると思われるが、際立った個性や特徴が感じられない。

日本人が作ったまじめな機器と感じさせる。オーディオ機器だとアキュフェーズを思い出す。


但し、個人的には全帯域において音自体は出ているものの、実体感が希薄且つ音の重さや空間の陰影の深さ、音が立つ・下がる際のリニアリティが足りないという感じ。

これがイヤホン本体の特性なのか、ケーブルでチューニングしているかは判断できない為、可能なケーブル交換にて判断する(これは後述で記載)。


ある程度の音量を確保するにはボリュームを上げる必要があり、出力が低いDAPでは音量を確保することが難しいのではと思う。ハイゲインが可能な機種はそれで聴く必要がある。

自分の好みに合う環境は既にあり、優秀なトランデューサとしてのイヤホンが欲しいという方であれば、検討しても良いかもしれない。



●その後

せっかく購入したので弄ってみたらどう変わるのか気になり、イヤーピース交換とケーブル交換をしてみました。それを以下に記載しておきます。これは個人の備忘録も兼ねており、レビューではないのであくまで参考程度でお願い致します。


1.イヤーピース交換

付属以外につい最近まで色々と購入してみた(7種類ほど(^^; )。 なおケーブルは純正のままでの使用となる。

人によって合う合わないがあると思うので、あくまで参考程度の感想。


個人的に一番良かったのはAZLAのSednaEarfitとSpinFitのCP360。CP360はフィット感も含めて個人的には一番合っていた(SednaEarfitは長時間使用していると耳穴が痛くなるが音は良いと感じる)。

私的には中・低域の実体感が多少希薄に感じるものの、全体的なバランス・嫌な音を出さないという点が良い。イヤホンの特長をそこなっていないと感じる。

付属する純正品に比べると音の出方等が向上したように聴こえるし、音のメリハリが良くなる。


次点では最近出たJVCのSpiral Dot++。

中・低域が良く出て、バランスがピラミッド型に近くなるように聴こえる。

私の環境だと音の厚みはある程度でるようになり高域の出方もそれほど悪くない。しかしながら中・低域の解像感が若干甘く聴こえ、且つ弾むような感じが多少気になる。

また、私的にはAZLAのSednaEarfitと比べて、POPSでは高域の音にキツさを感じられるときがあるのは気になった。中・低域がもう少し欲しい方であれば、試してみても良いのではないかと思う。


上記以外の製品では音の厚み・解像感・音のバランス・・純正との違いの無さ等があった為、割愛する。純正も悪くはないが、好みを突き詰めていくと物足りなさを感じる。

しかしながら、こういうところは製品として平均をとっているのでしようがないと思う。



2.ケーブル交換

後述する小売店でのイヤホン試聴と並行してイヤホンのケーブルも試聴してみた。

自分の要望として特に中低域での音の厚みが欲しいことを伝えたうえで店員と相談し、色々と候補を選定してもらっての試聴となる。

ケーブルも色々と出ているが、今回は4.4㎜バランス且つMMCX端子という組み合わせを前提として選定している。

但し、イヤホンのMMCX端子の形状(具体的には太さ)により合う合わないがあることから必然的に候補が限られてしまう。

この機器だと太いのはまず入らないし、中くらいの太さでも微妙。その為、購入前に店舗で試すことは必須であると思うし、店員曰くぎりぎり入る製品だと抜けなくなることもあるとのこと(現に抜けなくなったことがあるらしい・・)。


価格を考えずに試聴可能な製品を候補に出してもらって試聴していくと、Brise AudioのYATONOでやっとノリ良く聴けるようになった。

滑らかさや解像感を維持向上しつつ音の重さや音の立ち方等が改善され、実体感もかなり向上したのでその場で購入した。耳障りな音も出ず、音の勢いも改善されている。

実体感・空間の密度感が出るという点は個人的に一番重視する点であり、ヘッドホン環境には及ばないものの、このイヤホンでもそれが可能であったことでほっとしている。

音場感はあまり気にしていないが狭くなってはいないと思う(というかイヤホンでの音場感は私は判りにくい)。高域は多少犠牲になっている気はするが、それよりもノリ良く聴けるほうが重要であった為、あまり気にはならない。

現在の一般的に好まれると思われる傾向から、恐らく音が濃いとか中低域が厚すぎる等の意見が出る製品だと思われるし、個人の好みに左右される製品だとは思う。

また、元の製品のもつ性質である、どこかの帯域を強調せずバランス良く聴ける部分を崩しているという感じもするが、私的には音楽が聴いていてあまり楽しくなかった部分を改善することを目的としていたので、それは十分満たしていると思う。

聴いていて音楽に没頭できるし、聴いていて楽しいと思えるようにもなり、当初とは別物の製品みたいになった。


但し、製品においてはMMCX端子の分がなく聴けなかったり、製品自体がなかったりしたものもあったので、より良い製品もあるとは思う。

EFFECT AUDIOのHorusやLabkableのPandoraなどは感想を読ませて頂くと良さそうではあるがMMCX端子の相性等もあるので試せないのは残念である。


参考までに良いと思った次点はBeat AudioのHadal。

但し3.5㎜では良かったがバランス接続では分離感は上がるものの中低域の厚みが減ってしまうので、バランス接続でなければ私的には良い製品だと思った。売れているようであり、費用対効果という点では魅力的な製品ということがわかる。

私と同じような好みを持つ方であれば、好みの方向に変化するようなケーブルを購入するため、色々と試聴してみるのも面白いかと思う。

3.5㎜も試してみたが音の良いイヤホンやケーブルは多くあったので必ずしもバランス接続でなくても良い気がする。

現時点ではバランス接続では音の分離等は良くなる傾向があったが、それが必ずしもプラスにはならないこともあるということは今回の試聴で知ったし、店員さんに教えて頂いた。

なお、初心者にはやはり詳しい店員さんの協力がないと、感じたことの正しさの確認や数多くのケーブルからの選定は難しいと思う。



3.他のイヤホンの試聴

ある程度機器がこなれてきた時点で、同価格帯以上の高いイヤホンってどういう音がするのだろうと思い、初めて色々と試聴してきたがどれも良い音では鳴っていた。

3.5㎜でも分離感や音の厚みなど含めて良い音だったのでバランス接続にあまり拘る必要はなかったのではと感じる。


しかしながら試聴した結果、好みがどうかを考えた場合に該当する機器はわずかであった。

一番好みであったのは、RHAPSODIOのInfinity。最初に聴いていたら在庫があれば購入したかもしれない。

バランスの良さと実体感の良さなど私的にはあまり文句のない製品であった。


あとは価格帯が下がるがFAudioのMajor。

Infinityと比較するとさすがに情報量等は落ちるものの、個人的には非常にバランス良く且つ気持ち良く聴けたので、この価格でなら非常に良い製品だと思った。


当たり前のことになってしまうが、音の厚み・温度感、それらと静寂感・解像感・立体感がなるべく両立して欲しいとは思う。

但し、ヘッドホンではあまり気にならなかったが、イヤホンでは私が求める音の厚みは少数派らしいと感じる。実体感が欲しくて音の厚み等を求めているだけなのであるが・・。



●時間経過

NW-WM1Aの設定はダイレクト・ハイゲイン。バランス接続。

最初はハイゲインで設定しておらず(初期設定のままでした)音量が全然とれなかった為、他の方の試聴を読み直してみてゲイン設定に気がつき設定し直した。

なお、実機を聴くのは初めて。一応事前に他の方の試聴記等は読ませて頂いている。


〇ファーストインプレッション

ぼやっとしていて、メリハリがない。解像感は良くないし、音も軽く厚みがない。低域は全然出ていないように聴こえる。

イヤホンはダイレクトに音が届き過ぎるので音場は広いとかさえも良く判らない。

音が滑らかなのは判る。角を丸めたというよりも全体的に柔らかい音という感じ。

フォーカス感はある程度はあるものの音が立っていない。ロックやポップスは合わない。

正直、MOMENTUM True WirelessのBluetooth接続のほうがずっと良い音と思える。

あまりに良くない為、ダイレクトを止めてイコライザ等色々弄る。全体的に上げ、且つメリハリ良く聴けるようにボーカル帯域と高域を持ち上げることでなんとか聴けるようになる。

イヤーピースもこの時点で3種類ほど手元にあったもので試してみたが、大きく良くはならなかったので純正に戻す。

20万円であればHD800S等と同じであり、それらと単体で比較するとかなり差があると思う。

小さいほうが造りこみは難しいと思うので単純比較はできないが、それでもこの音のままであれば価格に音が全く追い付いていないと思う。

他の方の届いた時のインプレッションも現時点で宜しくない意見が多いが、それも頷ける。


〇数時間経過後

同様の環境で鳴らし続ける。

相変わらず全体的にキレがないが音場の透明感のようなものは感じる。

基本的に低域及び中域の厚みが足りないが、それなりに鳴るようになってきた気がする。

但し未だに解像感も足りないため、なんだかもどかしい。

試しにダイレクトにもしてみるが、当初よりはちょっとまともになった。

ケーブルがネックになっているのかという感じもする。もし、そうだとしたらそれはそれで製品としてはもったいない気がする。

あまり音の印象が良くないのはDAPという環境の可能性も考え、3.5mm→6.3mm変換コネクターを購入して久しぶりにヘッドホン環境に電源を入れて、それに繋いできいてみた。

LCD-4との比較では、圧倒的に音の厚みや解像感等が落ちる。音も軽く、特にボーカル帯域は乾燥したような音と思う。

音場の比較はそもそも聴き方が異なることもあるため、記載ができない。なお個人的にはイヤホンでは鼓膜へ近くダイレクトに音が届くためか真横から音がする感じは否めない。


〇20時間ほど経過

ある程度音のバランスが整ってきて、聴けるようになる。

イコライザ等色々弄っていたものをダイレクトに戻してみて聴いてみても当初ほど酷くはない為、一時的に試聴を続けることにする。

気が付いた点としては曲や録音状態を反映しやすいかと思う。JAZZでの良い録音の曲はそこそこ良い音で鳴る。それに比較してPOPS・ロックはあまり好ましい感じでは鳴らないように思える。

現時点ではそもそも音が全体的に軽いという気がする。但し、耳障りな音がしないという点(高域が耳に刺さるような音がする等)は良いと思う。

音場内の音の密度が薄く、音がしていない空間は深く感じない。この感じを出すためにヘッドホン環境ではラインケーブル・電源ケーブル・ソフト・セッティング等を色々弄っている為、そこまで求めるのはあまりに酷ではあると思うが・・。

音のキレ等は上がってきた感じがする。聴いていて感動するほど良いとは思えないが、流す程度には聴ける。

現時点では優等生的には聴かせるものの、ノレない・感動がないという感じ。

ここまで聴いて、やはり音の厚みや迫力がなく、聴いていて面白くないと思った為、再度ダイレクトからイコライザ等色々弄った環境に戻す。

イコライザの周波数特性は、以前某雑誌に載っていたソナスのスピーカーの特性に似せてみたものにしてみた。

意図的に多くの人が良い音だと思う周波数特性にしていると計測したその筋の専門家の意見であったので覚えていた。

それでもダイレクトよりましになったという感じであり、音の厚みや密度感、そして空間の深さは変えようがない為にそういった点の払拭にはなっていない。



●最後に

読み直してみると純正のままでは個人的にあまり良い印象をもっていないことが判ります(^^;

それはあくまで個人の好みが介在した意見でもありますので、必ずしも製品そのものが悪いわけではありません。

低域から高域までバランス良く出ており、情報量の多さとそれを意識させない聴き易さという点においては素晴らしいと思います。

なお、他のイヤホンを試聴してみて、多くの製品が中高域メインになっているように感じました。

そういった製品が好まれる傾向であれば、この製品はその傾向を考えた音のバランスにしたうえで滑らかさや聴きやすさが特徴になるようにケーブルで調整しているのではと素人的には考えます。

当たり前ではありますがケーブルも含めての音造りがされているので、あとは良い悪いではなく好みの問題でしょうか。

個人的にはこの製品を純正のままで使用するのであれば、他の製品との比較はしてみたほうが良いのではと思いました。


イヤホン自体の性能としては、リケーブルで解像感を犠牲にせずにかなり厚い実体感のある中低域も出せますし、音の立ち方も良い感じになるので元々持っているポテンシャルはかなり良いのではと思います。


1つ気になったのは店舗で聴いてきた様々なイヤホンでは情報量はあるものの、音場での音の間にある空間の深さや静寂感というものがもう少し欲しいと感じました。

ヘッドホン環境ではラインケーブルや電源環境等にかなり奢ることでやっと改善された点ですので、持ち歩くイヤホンのような限られた環境ではそれも難しいとは思って割り切りも必要かなと思います。

また、音の重さというか実体感が希薄な製品も多いと感じました。これらは私が試聴した際に使用しているDAPの性能的な面もあるかとは思います。

しかしながらケーブルやイヤホンそのものの性能に左右されることもある為、その辺りが改善されるともっと音楽に没頭できるようになるかなと思います。


以上、長々と記載してみましたが、どなたかの製品選択の一助にでもなれば幸いです(^^;

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